Dancing with an Angel

言葉を見つける追いかけるつかまえる

藤井風 LOVE ALL ARENA TOUR

争奪戦必至なチケットが幸運にも当たり、「藤井風 LOVE ALL ARENA TOUR 」さいたまスーパーアリーナでの1月15日の公演に行ってきました。当選する気が全くなく、何の準備もしていないところに届いた当選の報せ。全部の曲を知っているわけではないゆるいリスナーだったので、その日から時間があれば聴くようにしてなんとか叩き込みました。

 

満員のさいたまスーパーアリーナは37,000人の人、ヒト、ひと…飲まれそうな異様な雰囲気に正直不安でした。

ところがいざ始まってみると、風さんは近所の兄ちゃん風情でゆるゆると登場。そのゆるさで緊張が解け、この時間を周りのみんなと楽しもうという気持ちになりました。

 

さいたまスーパーアリーナ史上最多動員数という37,000人分の熱をたったひとりで受けて、それを返すのはとてつもないプレッシャーだと思います。遠くても近くに感じる瞬間も、近いけど遠いと感じる瞬間もあって、そのアンバランスさが魅力のひとつなのだと思いました。

 

ピアノも歌も圧倒的で、有無を言わせない凄みがありました。序盤の高い場所でのピアノ弾き語りは(説明が陳腐すぎて全く伝わらない…)、息をするのを忘れるくらい美しかった。懐の深さと同時に、誰も寄せ付けない孤高さも持ち合わせているからこそ奏でられる音なのだと思います。

 

ステージ演出も素晴らしく、今舞台でできる最高クラスの演出なのではないでしょうか。照明は風さんを地上に浮かび上がらせるべく、ふんだんに光を注いでいました。光と炎が音楽とシンクロする様や場内が明るくなる程、客席に走るライトなど、贅沢至極な演出も堪能しました。あの規模をツアーでやってしまうというのはすごいな。二度とないだろうと目と脳に焼き付けました。

 

デビューして3年、これからどうなって行くのかとても楽しみです。彼の作る音楽が広く世の中に浸透していってほしいと思っています。ピアノと歌だけのコンサートもまた開催してほしいです。

 

 

 

 
 
 
 
 
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