Dancing with an Angel

言葉を見つける追いかけるつかまえる

David Bowie

『戦場のメリークリスマス』を観て

飛行機の中でですが『戦場のメリークリスマス』を観ました。 少し感想。 うろ覚えなのですが、この映画のキーパーソン、ローレンスのセリフで印象に残っている言葉が、 《我々は皆、異常なのだ。ひとりひとりはいい人間なのかもしれないが、集団になると恐ろ…

デヴィッド・ボウイの“マイウェイ”

ひとつ前の記事で デヴィッド・ボウイがつけた英語詞ではなく、 ポール・アンカの詞が採用された“マイウェイ”の話を書いたついでに。 ポール・アンカが書いた、有名すぎる歌詞を読みながら、 ボウイさんが歌う「マイウェイ」をyoutubeで聴きました。 この歌…

デヴィッド・ボウイ「Life On Mars?」 歌詞訳せる?

デヴィッド・ボウイの「Life On Mars?」 の歌詞ってどう考えても まともではないです。よね? 一行ごとに 世界がワープしていくような つながりのない詞。 考える先から逃げて行ってしまう意味のない言葉の羅列。 読み解かれることを拒んでいるような、 本…

デヴィッド・ボウイの詞の世界 翻訳の妙

NHK「ヤング・ミュージック・ショー」で放送された、 デヴィッド・ボウイ「Isolar II – The 1978 World Tour」の 記事の続きになります。 放送された映像に、対訳の字幕が出ていたのですが、 とてもわかりやすい訳になっていました。 演奏した全ての曲に訳が…

デヴィッド・ボウイ「Isolar II – The 1978 World Tour」in NHKホール  を見て

デヴィッド・ボウイが、「Isolar II – The 1978 World Tour」で来日、 1978年12月12日 NHKホールで行われたライブを収録して、 NHKの「ヤング・ミュージック・ショー」で放送された映像が、 youtubeにあがっていたので見てみました。 冒頭、「Warszawa」を演…

David Bowie 「Wild Is The Wind」(野性の息吹き)

「Wild Is The Wind」は、 アルバム『ステイション・トゥ・ステイション』の6曲目、一番最後に収められている曲です。 カバー曲で、オリジナルは同名タイトルの映画の主題歌(歌・ジョニー・マティス)です。 大トリらしいバラードですが、 初めて聴いた時は違…

どうしてこうなる? David Bowie「Word On A Wing」ブックレットの対訳について

デヴィッド・ボウイ「Word On A Wing」の歌詞についてですが、 ブックレットの、英語詞と日本語訳とを照らし合わせて読んでいると 明らかに、言葉の意味が違う箇所がいくつか出てくるのです。 例えば、 (英語詞) “sweet name you're born once again for me”…

David Bowie「Word On A Wing」和訳の解説

David Bowie 「Word On A Wing」和訳 の解説をしてみます。 一言でいえば、デヴィッド・ボウイのニュートンへのラブソングです。 映画『地球に落ちてきた男』で、 デヴィッド・ボウイが演じたトーマス・ジェローム・ニュートンに、 ボウイ自身が問いかける体…

David Bowie 「Word On A Wing」和訳

「WORD ON A WING」の歌詞を改めてじっくりと読んでみました。 「神様」的なひとが出てくるのでそれなりに荘厳な雰囲気はあるのですが、 何を意味しているのかさっぱり···な、全体像が見えて来ない歌詞だと思います。 ですが、映画『地球に落ちてきた男』と…

「STATION TO STATION 」と「WORD ON A WING 」にみる、ボウイとニュートンの心境

デヴィッド ボウイの1976年発表のアルバム、 『ステイション トゥ ステイション』 の魅力にすっかり取りつかれてしまったわけですが、今回はこのアルバムの中の二曲を、私なりに解釈していきたいと思います。 #1の「STATION TO STATION 」と #3の「WORD ON A…

『地球に落ちてきた男』と『ステイション トゥ ステイション』 『★』 『ラザルス』

アルバム『ステイション トゥ ステイション』と映画『地球に落ちてきた男』は、お互いを補完するような関係にあるのだと思います。 『地球に落ちてきた男』の撮影期間が1975年7月から約11週間、『ステイション トゥ ステイション』の制作が1975年10月~11月 …

ビルボード東京 "STATION TO STATION " in tribute to デヴィッド ボウイ

5月5日(木) 16:30~ ビルボード東京で行われた、 アール スリック and バーナード ファウラー perform "STATION TO STATION " in tribute to DAVID BOWIE 観てきました。 ↑チケットと、走り書きのセットリスト #1「Station to Station」 #2「Golden Years」 …

『STATION TO STATION』を聴いて思ったこと

アルバム『STATION TO STATION 』の1曲目「STATION TO STATION」 始まりはプログレッシブな感じで 途中からポップになる変幻自在な知的な印象。 10分という長さを感じさせない。 デヴィッド ボウイの頭の中がどんなふうになっているのか、 この曲が連れて行…

デヴィッド・ボウイ「I Can’t Give Everything Away」のリリックビデオを見て。

デヴィッド ボウイの「I Can't Give Everything Away」のミュージックビデオについて。 「I Can't Give Everything Away」は最後のアルバム『 ★ (ブラックスター)』の一番最後に収められている曲です。 MVでは白黒の幾何学的なアニメを背景に歌詞が現れては…

Nothing has changed.

デヴィッド・ボウイのキャリアを総括した2枚組のベストアルバム 『Nothing has changed.』のCD1。 CD1は主に、1969年~1980年までの作品が収められている。 ヒット曲や、各アルバムを代表するような曲が発表順に収められているので その変遷がよくわかるよ…

アルバム『 ★(ブラックスター)』 デヴィッド・ボウイ

アルバムジャケットの「★」、まるで墓石に刻まれたしるしのよう。 「BOWIE」も星のかけらで書かれていて本当に墓碑に見えてくる。 星印自体はありふれた、流行り廃りのない普遍的なデザイン。 このアルバムは普遍的な何か、例えば生とか死をコンセプトにした…

黒き星のもとに

先週タワーレコードに行ったら デヴィッド ボウイ特設コーナーができていました。 アルバム『 ★ (ブラックスター) 』のチラシが置いてあったので、 レコード会社のチラシだと思い何気なく手に取ると、 タワーレコードが出しているフリーペーパーでした。 ボ…