ビルボード東京 "STATION TO STATION " in tribute to デヴィッド ボウイ
5月5日(木) 16:30~
ビルボード東京で行われた、
アール スリック and バーナード ファウラー perform "STATION TO STATION " in tribute to DAVID BOWIE
観てきました。
↑チケットと、走り書きのセットリスト
#1「Station to Station」
#2「Golden Years」
#3「Word on a Wing」
#4「TVC 15」
#5「Stay」
#6「Wild Is the Wind」
#7「Diamond Dogs」
#8「Valentine's Day」
#9「Win」
#10「"Heroes"」
ギタリストは、長年にわたってデヴィッド ボウイをサポートしてきた、アール スリック。
1976年発表の、アルバム『ステイション トゥ ステイション』にも参加しています。
ボーカルは、ローリング ストーンズのバックボーカリストとして、20年以上にわたりつとめているバーナード ファウラー。
意外だったのですが、坂本龍一の1986年発表のアルバム『未来派野郎』にもボーカルとして参加しています。
コーラスは、1970年代初期にデヴィッド ボウイの作品に参加してきたギタリスト、ミック ロンソンの娘さんのリサ ロンソン。
甘めのルックスに、お父様の面影がありました。
他に、ギター、ベース、ドラム、サックス兼パーカッション、キーボードの8人編成のバンド構成でした。
セットリストは、アルバム『STATION TO STATION』の曲順通りと+4曲です。
#1「STATION TO STATION」
始まった瞬間、ボウイ様が降臨するのではないかと思うくらい、神々しい雰囲気に包まれました。鳥肌が立ちました。
ファウラーさんのボーカルは思っていた以上にデヴィッド ボウイに忠実で、かといってボウイさんをなぞっているわけではなくちゃんと彼の歌になっていました。
この曲はCDで聴いても良いですが、ライブで聴くと魅力が倍増しました。
ひとつの曲の中で、どんどん変化するのを目の当たりにできるので、次に何が来る!?というワクワク感をより一層強く、体全体で感じることができました。
#2「ゴールデン イヤーズ」
イギリス人のデヴィッド ボウイが作ったこのソウルフルな曲を、存在自体がソウルフルなファウラーさんが歌うということ。
あまりにも自然で、当たり前な光景でした。
“ブルーアイド ソウル”という言葉は、
ボウイさんにとっては、もはやどうでもいいことなのだろうと思わせるボーカルでした。
#3「WORD ON A WING 」
#6「野性の息吹き(Wild is the Wind)」
渾身の力を込めて、祈るように歌っていました。
歌い終わったあとは、何秒か放心状態になっていたように感じられました。
魂が戻ってくるのを待っているような。
そういう意味でも、それぞれをレコードのA面B面の最後に持ってきたのは、妥当だったのだと思えます。
聴くほうも力が入りますので。
#4「TVC15」
楽しいです!サビの「oh my TVC15 oh oh」
で客席にマイクを向けてきました。
座って観てるのがもったいないような、盛り上がる曲です。
でもビルボードは基本、着席なんですよね。
#5「Stay」
ギター職人に徹して、クールに弾いていたスリックさんですが、この曲で、ステージぎりぎりに立ってお客さんの目の前でプレイしていました。盛り上がりました!
スリックさん、不良オヤジです。まず格好がロックです。
タンクトップから出た腕にはタトゥー。派手~なストールを首から下げていました。
全体がキラキラしてる感じです。
こんな不良っぽい人と並んでいても、ボウイさんは悠然としているんですよね。
最後は「“Heroes”」。
今までする場所がなかったボウイさんへの追悼を、この曲でできたような気がします。
全部で、1時間半より短かったような。
もっとたくさん聴きたかったです。
改めて、いい曲を書いていたんだと感動しました。
本人以外の人が歌うのを聴いて、はじめてわかることってあるんだと実感しました。
そして、ボウイさんは、音楽仲間に本当に愛されているのだと思いました。
ミュージシャンの皆さんが、デヴィッド ボウイの曲を大切に歌い、演奏しているのがとても良くわかりました。
追悼とそれ以上の、ボウイさんを讃える空間であったと思います。
最後までボウイさんは降臨などせず、すみのほうで、「悪くないんじゃない?」
くらいの気分で観ているような感じがしました。
ボウイさんへの愛と尊敬に包まれた、幸せなライブでした。
行って本当に本当に良かったです。
しばらくは、『STATION TO STATION 』を聴き込みます。
歌詞の意味も考えながら。
こんな感じで、
最新アルバム『★』のライブをやってくれないかな。
いや、むしろやるべきでしょ?
#1の「★」なんて生で聴けたら最高だなー。