ハワイ島最東端クムカヒ岬 終わり、あるいは始まりの風景
ハワイ島最東端にあるクムカヒ岬。
荒涼とした断崖絶壁が見渡す限り続いていて、押し寄せる波に吸い込まれそうで怖かったです。
まだ暗い中、誰もいない溶岩台地を海岸の方向を目指して懐中電灯で照らしながら30分くらいかけて歩いて行きます。
ここに来ると“パワースポット”という言葉は意味をなさなくなります。
ただ原始の地球そのものの、「とある風景」がそこにあるだけです。名前はつけられないような。
朝日を見に行ったのですが、この日はあいにく曇っていて、雲間から光が差して海面を照らしています。
写真ではわかりませんが、雲間から「天使の梯子」が何本も出ていて、神々しい風景が目の前に広がっていました。
この場所に立ち、この風景を見た時
これは終わりの風景であり、始まりの風景でもある。そこには明確な境界はなく、終わりも始まりもつながっているのだ。
とぼんやり思いました。
この場所を去りがたく
ずっと見ていたい風景でした。
(2012年6月)