2001年 9月11日 あの日
昨日、9月11日は米国同時多発テロから15年。
あの日は、成田からロサンゼルスの空港に向かう飛行機に乗っていました。
学生時代の友人と、ラスベガスへ旅行に行くためにです。
シルクドソレイユのショー「O (オー)」や、グランドキャニオンなども行く予定にしていました。
あの日のことは朝から良く覚えています。
関東地方に台風が上陸して、飛行機が飛ぶか心配で
一晩中テレビの台風情報を見ていました。
空港に行く前に会社に寄ったら、
最寄り駅から徒歩5分くらいなのに、
風で傘が壊れ全身びしょ濡れで、絶対風邪引く···とあせりました。
大木も倒れているような直撃具合でした。
これでは飛行機は遅れるだろう、と
友人は『O』をキャンセルしていました。
結局、夕方から晴れて
2時間遅れくらいで出発したような記憶があります。
あと2時間くらいで到着、という頃
機内アナウンスが。
~アメリカ本土の空港は閉鎖されたため、ホノルル空港へ向かいます。~
何事?
訳が分からず、何も教えてくれず、
「ホノルル空港に到着しました。アロハ~!」
と、能天気なアナウンスとともに、オアフ島にランディング。
私も友人も初オアフ島でした。
ハワイ独特のなまぬる~い空気の中、
眠れずボーっとしている頭で、
私達何でここにいるんだろ?、この旅はどうなる?日本に帰れるのだろうか?など、
必死に考えても空回りするだけ。
ツアーだったので、お客は旅行会社の事務所に集められ
そこで何があったのか初めて聞きました。
書類と一緒に、ビルが崩壊する写真が資料で配られました。
ーとりあえず、ホテルは格安で提供します。
帰りの飛行機のチケットは自分で手配してくださいー。
との説明がありました。
途方に暮れました。
友人と相談し、
チケット確保のために、1日に何回か旅行会社に確認に行くことにしました。
遊ぶ気にはなれないので、テレビで情報収集&昼寝、
ホテル(アンバサダーホテル)付近を散歩などして気を紛らわせていました。
毎日、旅行会社に行きましたが、
日本からいつ飛行機がやってくるか未定のため、チケットは取れません。
確か滞在4日目くらいで、その3日後のチケットが確保できたと思います。
チケットが取れたら安心して遊びました。
ワイキキビーチやハナウマ湾で泳いだり、
ダイヤモンドヘッドにも登り、アラモアナセンターでお買い物したり···。
到着した日は、帰れない人たちで町に人が溢れていましたが、
日が経つごとに、いなくなり、
ワイキキの町は閑散としていました。
初オアフ島はそれなりに楽しめましたが、
不思議な旅でした。
あれから15年経つけれど、
私はまだ、アメリカ本土に足を踏み入れたことはないのです。
いつか、行ってみたいです。ラスベガスはもちろん、ニューヨークにも。
そして、あの日以来、
世界各地でテロが絶えません。
それが当たり前になっている空気が怖いです。
世界平和など、机上の空論なのでしょうか?