『Young Americans』→『Station To Station』を通しで聴いてみる
David Bowieのアルバム『ヤング・アメリカンズ』(1975年)を通しで聴いてから、
続けて『ステイション・トゥ・ステイション』(1976年)も通しで聴いてみました。
前後するアルバムが、どうしてこうも違うんだろう?
歌い方も、声も
別人のよう。
『ヤング・アメリカンズ』は、
どこまでソウルミュージックに近づけることができるか、
ソウル歌手のように歌えるか、
自分の中の、理想的なアメリカへの憧れを形にしたようなアルバムですが、
『ステイション・トゥ・ステイション』では、
“やっぱり自分は内向的な人間なんだ”と再確認するようにして作った
アルバムだと思いました。
この二枚の間に、
映画『地球に落ちてきた男』への出演があるのですが、
この経験が、『ステイション・トゥ・ステイション』の方向性を定めたのでしょう。
何かに影響を受けたり、なりきってみたり、
それまでの自分と決別したり、
アルバムというのは、その時の心象が反映されるものですね。
心象そのもの、と言ったほうが近いかな。
ボウイさんの場合は。