戦場のメリークリスマス 4K 修復版
心がずしりと重いのは、昨日観た『戦場のメリークリスマス』のせいなのか、今日の個人的な出来事のせいなのか。
わからないけれど、観た感想を書けばこのもやもやの正体が少しはあらわになるかも。
映画館での大々的な上映はこれで最後らしく、しかも2週間という短い上映期間だったが、とにかくスクリーンではじめて観ることができて良かった。
観ていて苦しいし気持ちが休まる瞬間がない。
Mr.ローレンスの存在を支えに最後まで観ていた。彼なしでは、120分正気を保っていられるかわからない。
ローレンスの「私たちは皆、間違っている」という言葉がガイドとなり、私は混沌から抜け出す出口を見つけることができた。そして見終わったあともこれからも、この言葉を反芻していくことになると思う。
デヴィッド ボウイ演じるジャック セリアズは、ボウイなのかセリアズなのかわからなくなる瞬間がいくつもあった。お互いのイメージがオーバーラップする。弟とのくだりでは特にそう感じる。
以前このブログで、初めて観た時の感想でそのようなことを書いたが、二度目でもやはりそう思ってしまった。
ボウイは、兄のジャック セリアズと弟を行ったり来たりして演じていたのではないかと。兄弟のシーンで、私はいつもボウイのお兄さんを思い出してしまうのだ。
苦しい映画だけれど、最後は救われる。登場人物、皆がそうであってほしい、本当は。
自分の罪を思えば生きてはいけなくなるくらい苦しい。
しかし誰かがそれを赦すことをしないと、人生は生きるに値しなくなってしまう。
死ぬまで悔恨と赦しを繰り返しながら、ひとりの人間になっていくのだと思う。
おそらく大きな劇場で観るのはこれで最後だと思う。大島渚監督の最高傑作、人間が狂っていく様を正しく描いたこの映画を映画館で観ることができて本当に良かったです。