Dancing with an Angel

言葉を見つける追いかけるつかまえる

DAVID BOWIE IS @ ブルックリン美術館

6月6日にブルックリン美術館に『DAVID BOWIE IS』を観に行ってきました。

ニューヨークに着いた翌日だったので、ゆっくり起きて11時過ぎくらいに宿を出たと思います。

宿がブルックリンなので地下鉄で15分くらい。

 

 

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最寄り駅のホーム。

美術館の名前がそのまま駅名になっています。

 

 

 

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ホームが既に美術館で感動!

でも電車はガラガラで、ホームにもほとんど人がいなくて拍子抜け。

この日は水曜日、平日だったからかな。

 

 

 

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ブルックリン美術館。

地下鉄の階段を上がったら目の前です。

 

 

 

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ミュージアムショップ。

ここは誰でも入れるようです。

 

 

 エントランス

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エレベーターで6階に上がるとこの部屋。

Thin White Dukeがお出迎え。壁に直接描いてあるのですが、かなり大きいです。

 

 

 

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Diamond Dogsも描いてあります。

展示室のエントランスホールで少し待っている間に、他のお客さんに写真を頼まれました。

その女性の反応がかわいくて、

1枚撮って画像を確認するたびにとても喜んでいました。

私も撮ってもらいました。

 

 

 

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Ashes To Ashesの道化も。

全てキーヴィジュアルのオレンジ色で統一されています。

オレンジ色なのはどうしてなのでしょうか。アルバム『LOW』の色から来ているとか?

写真OKなのは、この会場入口までです。

 

 

さて展示室に入ると、結構な混み具合です。

なぜか「Lady Grinning Soul」がずっと流れていたような気がします。

 

DAVID BOWIE IS』は東京で3回観たので、

今回は100点程増えているという展示物を中心に見ようと思ったのですが、

どれがその100点なのか、あまりに展示物が多すぎてわかりません。

観ながら、これはあったこれはなかったみたいなあいまいな感じで展示部屋を行ったり来たりして、BOWIEワールドにゆるく浸ってました。

 

 

びっしりとノートを取る女子

を見かけてつい影響され、自分もノートを取りだし少しだけメモをとることにしました。

 

 

David Bowie is”was an avid reader. “ボウイは熱心な読書家だった”

というキャプションとともに展示されていたのは

映画『地球に落ちてきた男』の撮影(1975年)でニューメキシコに行った時に持っていったという「トラベリングライブラリー」

 

移動図書館ですね。かなり大きなキャビネットで開くと本棚が登場します。

400冊以上持って行ったそうです。

実際にボウイさんが読んだ本が棚に入っていました。

 

 

横に衣装を掛けるところがあり、休憩中などこの横に座って本を読んでいたのかなーと想像。

この展示はとても人気がありました。たぶんブルックリン美術館オリジナルの展示だったと思います。

 

 

このキャビネットの横に、確かオーダーメイドの椅子がおいてあったような気がするのですが(足の部分がねじれて絡まっていたような)

その椅子に掛かっていたジャケットが、ブレヒト戯曲のドラマに出た時に着ていたものだったかな。

 

 

アルバム『TONIGHT』(1984年)ジャケットのポラロイドとドローイング。

ボウイの写真を元にフォトショップで加工した過程が分かるようになっています。

数パターンを展示。

ボウイの青い顔は、

ウラジミール トレチコフが描いた絵、「Chinese Girl “Green Lady”」から想を得たようです。

 

 

 

アルバム『NEVER LET ME DOWN』(1987年)ジャケットのドローイング。

いろんなパターンがあり面白かったです。

この辺りの作品をちゃんと聞いてみようと思ったきっかけになりました。

 

 

 

1979年「Boys Keep Swinging」 でサタデーナイトライブに出演した時に使ったパペット。

やらなそうなことも普通にやるボウイさん。たぶん率先してやったのではないかと…?

 

 

「DJ」(1979年)のPVで着用したピンクのジャンプスーツ。

スタンドカラーになっていて、左肩にトレンチコートのガンフラップのようなものがついています。

全体的にレコードのような円とコードの類の絵が描いてあります。

色もデザインも女子っぽい。

 

 

1972年の“ice blue”vest.

左胸あたりに稲妻模様の刺繡が入っているvest。

ケイト モスが2003年ヴォーグ誌で着用したもの。

ブルーの色がとてもきれいで、刺繡も目立っていました。

 

 

Deadman Waiking」(1997年)PVで着用した、“Cage shoes“

ブーツの下に鉄で出来た鳥かごを履かせたようなデザイン。馬蹄や、花魁が履くぽっくりのイメージですね。

手作り感があっていびつにゴツゴツしていました。

 

 

その「Deadman Waiking」PVで着ていた、黒×グリーンのストレッチスーツ。

袖が異様に長くて、鞭のようです。間近で見ると迫力があります。

 

 

フィラデルフィアソウル『Young Americans』の部屋。

これも東京の展示にはありませんでした。

1975年のグラミー賞でプレゼンターとして登壇した時に着ていたタキシードがありました。

「フェイム」に合わせて踊っているお客さんもいました。

 

 

 

“ベルリン”のコーナーは、

男性のほうがじっくり見ていたように思います。

東京の時にもそれは感じました。

いわゆる“ベルリン三部作”は世界的にも男性受けがいいのでしょうか。

…というよりマニア向け?

 

しかしベルリン期の作品というのは聴けば聴くほどすごい作品です。

今聴いても前衛的。なんでこんな音が?こんな歌い方する?インスト多い!

最初の違和感が違和感のままなのか、妙にハマるのか…

それによってベルリン期作品の評価が分かれるのかも。

 

 

話がそれました…

 

ボウイが俳優として出演した作品を観るコーナーでは、

舞台『エレファントマン』と映画『ビギナーズ』が追加されていたかな?

ビギナーズの踊るボウイさんが結構好きなのです。みんな笑っていたけど(笑)。

 

 

PVを観るコーナーで。

「スペースオディティ」のPVには2つのヴァージョン(かわいい感じとアコギ弾き語り)があるのですが、

初期のかわいい方のPVは女性に人気がありました。

もうみんな愛おしそうに笑顔で観ているのです!

 

「Where Are We Now? 」のPVを観ながら、ずっと涙を拭っている女性がいました。

気になってしまってその場を離れられず、しばらく私も見ていたのですが

何回かPVを繰り返し観て吹っ切れたようで、

笑顔になったのを確認して私もその場を離れることができました。

 

 

 Show Moments

ボウイのショウが壁三面の巨大スクリーンに映し出されるコーナーは、このエキシビションの大トリになります。

ダイアモンドドッグスツアーから「Sweet Things」、

リアリティツアーの「レベルレベル」や、ニューヨークのオフィサーを招待したイベント「FOR AMERICA 」での「“HEROES”」

 

ジギースターダストの解散を発表した時の「ロックンロールスーサイド」などが流れていました。

「ロックンロールスーサイド」を観ながら泣いている若い女性がいました。

それを見て不思議な気分になり、あの日もこんなだったのかなとジギースターダスト最後のショウをリアルタイムで観ているような錯覚に陥りました。

 

 

 『★』

私が一番心に残しておきたかったのは

アルバム『★(BLACK STAR)』関連の展示です。

 

  • アルバム『★』のリリックシート、ソングリスト
  • 「★」PVのボンデージ(ボウイが目に巻いていた包帯)のイラスト(案)
  • “Button Eyes” ボウイが包帯の上からしていたボタンの目のイラスト
  •  PVでボウイが持っていた“BOOK”ー聖書 等々

 

特に、聖書は実際にボウイが持っていたかと思うと、

生々しいというか怖い感じがしました。

 

ここのコーナーに足を踏み入れた瞬間から空気が違うと感じました。

胸が苦しくなるというか「残っている」感じがするのです。

《痛み》のような感情が。

それも、終わっていない。現在進行形で続いているように思えて仕方なかったです。

 

 

ボウイにとっては『★』は最後のアルバムではないのでしょう。

ボウイのアルバムって次のアルバムの方向性を決めるような曲が入っていたりしますが、次はフォークっぽいー例えば『ハンキードリー』みたいなアルバムになったのかも、なんて考えたりします。

『★』は未完成なんだよ、というメッセージを感じた展示でした。

 

この『★』コーナーは、ショウのひとつ手前の部屋ー最後から2番目の展示になります。

 

 

 

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出口。ここでヘッドホンを返します。

 

 

 

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そして物販コーナー。

会期も後半だったので、あまり欲しいものがなく残念。売り切れていたのか補充しないのか、グッズは少なかったです。

 

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唯一買ったものは、V&Aオリジナルのボウイ自画像のTシャツ。

左の缶コーヒーはコロンベのもので、ミルクコーヒーなのか甘~い味でした。

ボウイが住んでいたSOHOのアパートの向かいにもお店がありました。

 

 

 お昼の12時前に展示室に入って、

ブルックリン美術館を出たのが夕方の6時になっていて自分でもびっくり。

帰りに美術館の隣にある植物園に行こうと思っていましたが、閉園時間を過ぎていました。

時間の感覚がなくなるってこういうことだと‥。

 

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展示について思い出したら追記したいと思っています。