マリア シュナイダー オーケストラ @ブルーノート東京
6/11(日)の1st、マリア シュナイダー オーケストラを聴きに、
ブルーノートへ行ってきました。
ジャズのオーケストラ···というよりジャズ自体に
全く縁がありませんでした。
マリアの存在も知りませんでした。
わたしがマリアを知ったのは
デヴィッド ボウイの最後のアルバム『★(BLACK STAR)』の中の「Sue(Or In A Season Of Crime)」が、マリアとボウイが共作した曲だったからです。
詞のミステリアスな世界を、そのまま音にしたような曲。
このコラボレーションをきっかけに、その後マリアが作る曲にも変化があったそうです。
実際聴いていて、ミステリアスでありながら、ロマンチックでもあり
深い深い世界に潜り込んでゆく、映画の世界に入ったような気分でした。
そうかと思えば目の前に、地平線にまで広がる田園風景が見えたり。
指揮をするマリアの手の動きは、
時にダイナミックで、時に繊細で、とてもなめらか。
指先から放たれる魔法は、
天上世界も地下世界も、両方見せてくれる。
曲もオーケストレーションも魅力ですが、それと同じくらい、彼女のなんてチャーミングなこと!
指揮をする表情が、可愛くて幸せそう。見ているだけでうっとりしてしまう。
ボウイもあの笑顔には惚れてしまうはず(笑)。
というより、周りのみんなが好きになってしまうと思う。
ボウイの『★』にも参加していた、
サックス プレイヤーのダニー マッキャスリン、
ギタリストのベン モンダーも今回のメンバーに入っていました。
『Sue~』やってほしかったな。
ジャズって難しく考えなくてもいいんだと思いました。
ジャンルとか気にせず聴けばいいのだと。
レコード屋の便宜上、棚が別れているだけで(笑)。
そして、わたしをここに連れてきてくれたのも
やっぱりBowieなのです。
いつでも新しいドアを用意してくれる。
思いきって開けてみると、世界は広いのだといつも思う。
開ける度に、もう以前のわたしではなくなるのです。