Dancing with an Angel

言葉を見つける追いかけるつかまえる

2つの最後のDavid Bowie is

渋谷Bunkamuraル・シネマで、 ドキュメンタリー映画『David Bowie is 』を観て、そのまま天王洲アイルへ移動して最後のボウイ展へ。 19時前に映画が終わり、渋谷の人波をかき分け急いで駅へ。 埼京線に乗り最終入場の20時前に到着。 この時間に行けて良かっ…

ボウイ展 感想

ボウイ展で気になった言葉を書いておきます。 この言葉で納得し、こんがらがっていた糸がほどけた感じ。 目に飛び込んで来た時、直感的にこの言葉だ。 と思ったような気がします。 “音楽はメッセージが被っている仮面だ つまり音楽はピエロで、パフォーマー…

『ラザルス』CD1 舞台サントラ感想①

舞台『ラザルス』のサントラ(スタジオ録音)の感想を書いておきます。 単純に楽しいです。 俳優の歌唱力に依る部分が大きいですが、 楽曲がちゃんとミュージカルになっているのが不思議なところ。 歌い手やアレンジによって、 場面場面に寄り添うことができ…

ブライアン ダフィー写真展 「Duffy/ Bowie-Five Sessions」

ブライアン ダフィー写真展 「Duffy/ Bowie-Five Sessions」を観に目黒のBlitz Galleryへ行って来ました。 住宅街にあるかわいいギャラリーです。 写真展のタイトルの‘5セッションズ’ですが、 ジギー スターダスト アラジン セイン シン ホワイト デューク …

鋤田正義写真展 BLOWS UP David Bowie & Iggy Pop

先日、鋤田正義さんの写真展へ行ってきました。 平日の夕方、ギャラリー滞在中は他にお客さんがいなくて、デヴィッド ボウイの曲が控えめに流れる静かな空間を独り占め。贅沢な時間を過ごしました。 写真、作品を鑑賞するというよりは、 鋤田さん×ボウイ 鋤…

上條淳士さんのイラスト デヴィッド ボウイ

上條淳士さんのイラストです。 David Bowie 1977年のアルバム『LOW』のジャケ写のイメージだと思います。 コートのえりの感じが似ています。 こんなに美しいイラストは、私は他に知りません。 とてもシンプルな線なのに、デヴィッド ボウイの複雑さが表れて…

舞台『LAZARUS』脚本

『LAZARUS』の内容を知りたいのはもちろんなのですが、ボウイさんがきっと何度も何度も読んで確認したこの脚本と同じものを見ている喜びや、去年の今頃どんな気持ちでこの台詞を読んでいたのか一瞬でも体感できれば。 “ラザルス”ってイエスが生き返らせたあ…

David Bowie『ラザルス』「killing a Little Time」「When I Met You」

#3「Killing a Little Time 」 物理的な痛みが精神的な痛みとなり、 どちらがどちらに作用しているかわからなくなる程、ひどく混乱している。 他人の痛みなんてどうせわからないんだから、共感なんてしてほしくないという 怒りの感情をどこへ持っていってい…

David Bowie『ラザルス』「No Plan 」

アルバム『ラザルス』CD2の「No Plan 」 歌詞を読んでも難しく理解できないところがあるので、自分勝手な解釈をするしかなく···。 CD1が、舞台『ラザルス』の主人公を苦しみから解放するというストーリーに沿った作品集であるならば、CD2はそれとはまったく…

ダニー・エルフマン DANNY ELFMAN

OINGO BOINGOのアルバムは何枚か揃えていたのですが、気に入った一枚を残して処分してしまったのかな。 あとは、解散ライブのアルバムとビデオ、 ダニー・エルフマンの劇伴作曲家としての作品をまとめたアルバムです。 『ビートルジュース』などのコミカルな…

デヴィッド・ボウイ76年インタビュー 感想②

ロッキング・オン11月号、デヴィッド・ボウイ1976年のインタビュー記事を読んでの感想。 インタビューの中の、ある言葉がとても腑に落ちたのです。 文脈上の前後関係があるので、その言葉だけここに書くのは気が引けるのですが、 ちょっと紹介させてもらいま…

デヴィッド・ボウイ 76年のインタビューを読んでの感想

デヴィッド・ボウイのベストアルバム、 『ナッシング・ハズ・チェンジド』を発表年代順に聴いていると、 70年代の曲ってすごいと思ってしまう。 もちろん80年代以降も、素晴らしい曲はたくさんあるのですが、 70年代はもう別格なのです。 並外れたとか、突出…

ステステ愛が止まらない! David Bowie「Station To Station」

この曲より素晴らしい曲は、 ほかのどのすごいミュージシャンにも作れない、 宇宙でいちばんかっこいい曲。 ふつうの精神状態では書けない、歌えない ぶっ飛んだ曲だとしか言いようがない。 10分以上あるし、 歌詞も個人的な体験なのか、妄想なのか意味があ…

David Bowie 「America」

年相応で、どこから見ても知的な紳士。 華奢なのに、スーツが似合ってます。 (1930年代のバーバリーツイードのスーツとのこと) ボウイさんがちょっと悲しげな表情で歌う動画を見る度 この曲が気になっていました。 2002年5月にニューヨーク・マンハッタン…

2001年 9月11日 あの日

昨日、9月11日は米国同時多発テロから15年。 あの日は、成田からロサンゼルスの空港に向かう飛行機に乗っていました。 学生時代の友人と、ラスベガスへ旅行に行くためにです。 シルクドソレイユのショー「O (オー)」や、グランドキャニオンなども行く予定に…

映画『地球に落ちて来た男』を観て

やっと観に行ってきました。 有楽町の角川シネマ。 一日一回の上映で、19:15~の回のみ。 田舎からのこのこ出ていくのは、気が引ける時間帯。 なぜ、夜のみの上映なのか? 観て納得。これはレイトショーでもいいです。 で、映画ですが···、 どの登場人物にも…

持っててよかった YMO BOOK

本棚にありました。「YMO BOOK」。 学研が出していた雑誌「サウンドール」の、今で言うとムックですね。 1983年4月発行と書いてありました。 当時、サウンドールを毎月買っていたと思うのですが、 洋楽の雑誌だったのか、よく思い出せません。 「ジャパン」の…

David Bowie『Station To Station』が『Young Americans』から引き継いだもの

デヴィッド・ボウイのアルバム『ステイション・トゥ・ステイション』(1976年)は、 のちの、“ベルリン三部作”と呼ばれる三枚のアルバム、 『Low』(1977年) 『"Heroes"』(1977年) 『Lodger』(1979年) への橋渡し的なアルバムと言われています。 私は、ベルリン…

『Young Americans』→『Station To Station』を通しで聴いてみる

David Bowieのアルバム『ヤング・アメリカンズ』(1975年)を通しで聴いてから、 続けて『ステイション・トゥ・ステイション』(1976年)も通しで聴いてみました。 前後するアルバムが、どうしてこうも違うんだろう? 歌い方も、声も 別人のよう。 『ヤング・ア…

写真展『マーカス・クリンコ David Bowie Unseen』

今日は代官山のギャラリーに 『マーカス・クリンコ David Bowie Unseen』 を見に行ってきました。 マーカス・クリンコさんは、 デヴィッド・ボウイのアルバム『Heathen(ヒーザン)』(2002年)のジャケット写真を手掛けた フォトグラファーです。 『Heathen』リ…

「Everyone Says 'Hi'」 David Bowie

2002年発表のアルバム『Heathen(ヒーザン)』に収められている、 「Everyone Says 'Hi'」。 長い旅に出る君への、手紙のような歌。 ボウイさんの声もとてもやさしい。 デヴィッド・ボウイにはめずらしい、 センチメンタルで、かわいいこの曲をどう聴いたら…

『戦場のメリークリスマス』を観て

飛行機の中でですが『戦場のメリークリスマス』を観ました。 少し感想。 うろ覚えなのですが、この映画のキーパーソン、ローレンスのセリフで印象に残っている言葉が、 《我々は皆、異常なのだ。ひとりひとりはいい人間なのかもしれないが、集団になると恐ろ…

マウイ島クラ バケーションレンタル「STAR LOOKOUT」

マウイ旅の前半、一軒家を借りました。 その名も「STAR LOOKOUT」 星がきれいに見えるのでこの名前なのです。 山の中腹、クラにあります。 この家のオーナーはアラスカに住んでいます。 敷地内に管理人さん夫婦が住んでいます。管理人さんもアラスカ出身です…

デヴィッド・ボウイの“マイウェイ”

ひとつ前の記事で デヴィッド・ボウイがつけた英語詞ではなく、 ポール・アンカの詞が採用された“マイウェイ”の話を書いたついでに。 ポール・アンカが書いた、有名すぎる歌詞を読みながら、 ボウイさんが歌う「マイウェイ」をyoutubeで聴きました。 この歌…

デヴィッド・ボウイ「Life On Mars?」 歌詞訳せる?

デヴィッド・ボウイの「Life On Mars?」 の歌詞ってどう考えても まともではないです。よね? 一行ごとに 世界がワープしていくような つながりのない詞。 考える先から逃げて行ってしまう意味のない言葉の羅列。 読み解かれることを拒んでいるような、 本…

デヴィッド・ボウイの詞の世界 翻訳の妙

NHK「ヤング・ミュージック・ショー」で放送された、 デヴィッド・ボウイ「Isolar II – The 1978 World Tour」の 記事の続きになります。 放送された映像に、対訳の字幕が出ていたのですが、 とてもわかりやすい訳になっていました。 演奏した全ての曲に訳が…

デヴィッド・ボウイ「Isolar II – The 1978 World Tour」in NHKホール  を見て

デヴィッド・ボウイが、「Isolar II – The 1978 World Tour」で来日、 1978年12月12日 NHKホールで行われたライブを収録して、 NHKの「ヤング・ミュージック・ショー」で放送された映像が、 youtubeにあがっていたので見てみました。 冒頭、「Warszawa」を演…

David Bowie 「Wild Is The Wind」(野性の息吹き)

「Wild Is The Wind」は、 アルバム『ステイション・トゥ・ステイション』の6曲目、一番最後に収められている曲です。 カバー曲で、オリジナルは同名タイトルの映画の主題歌(歌・ジョニー・マティス)です。 大トリらしいバラードですが、 初めて聴いた時は違…

どうしてこうなる? David Bowie「Word On A Wing」ブックレットの対訳について

デヴィッド・ボウイ「Word On A Wing」の歌詞についてですが、 ブックレットの、英語詞と日本語訳とを照らし合わせて読んでいると 明らかに、言葉の意味が違う箇所がいくつか出てくるのです。 例えば、 (英語詞) “sweet name you're born once again for me”…

David Bowie「Word On A Wing」和訳の解説

David Bowie 「Word On A Wing」和訳 の解説をしてみます。 一言でいえば、デヴィッド・ボウイのニュートンへのラブソングです。 映画『地球に落ちてきた男』で、 デヴィッド・ボウイが演じたトーマス・ジェローム・ニュートンに、 ボウイ自身が問いかける体…